全豪オープン
Grand Slam Melbourne,オーストラリア ハード(室外)
ゲームスコア
- 大会名
- 全豪オープン
- ラウンド
- 3回戦
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
J.ソウザ ポルトガル |
6 6 | 1 | 2 | 0 | ||
錦織 圭 (8)日本 |
7 8 | 6 | 6 | 3 |
錦織が見事なストレート勝ちで、ベスト16入りを決める!
戦評
全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/1月14日~1月27日/ハード)の男子シングルス3回戦で、第8シードで世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)と、世界ランキング44位のジョアン・ソウザ(ポルトガル)が対戦。セットカウント3-0(7-6、6-1、6-2)のストレートで錦織がソウザを下し、ベスト16入りを決めた。
第1セットは両者譲らない熱戦となった。錦織は第1ゲームでいきなりソウザのサービスをブレークする快調な滑り出し。このまま流れに乗るかと思われたが、第4ゲームでミスを連発しブレークバックを許してしまう。以降は一進一退の攻防が続き、互いにサービスキープが続く。5-5で迎えた第11ゲームでは錦織がブレークポイントを握ったものの、ソウザが要所でサービスの威力を上げて錦織のリターンを封じる。結局両者ブレークを果たせず、第1セットはタイブレークに突入。ここでも6-6までもつれる展開となったが、要所で見せる攻めのショットが光った錦織。どちらに転んでもおかしくなかったタイブレークを制し、価値ある1セット先取となった。
第2セットは錦織が理想的な展開で制した。自らのサービスゲームでは安定感のあるサービスでリズムを作り、相手のサービスゲームでは着実にリターンを返してラリーに持ち込む。第2ゲームこそソウザにキープされたが、それ以外は錦織が支配する形。相手の逆をつくウィナーや、時折見せるドロップショットが効果的でソウザに主導権を与えず、第3ゲームから5ゲームを連取して2セットを連取した。
第3セットも引き続き錦織のペース。ソウザを左右に揺さぶり、自らも積極的に前に出るなど、コートを広く使ってポイントを重ねていく。途中からサービスやショットの威力が戻ったソウザに苦しめられる場面もあったが、今日の錦織はひるむことなく攻め続ける。試合を通して安定していたサービス、相手の逆を狙ったショット、機を見たドロップショットなど、随所にらしさが出た錦織がストレートでソウザを破った。試合時間は2時間6分。
錦織は4回戦で、パブロ・カレノブスタ(スペイン)と対戦する。
ゲーム経過 |
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J.ソウザ |
錦織 圭 |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第3セット総評
第2セット終了後、ソウザが左脚を痛めてトレーナーの治療を受ける。かなり痛がる素振りを見せていたソウザだったが、プレーを続行。その影響もあったのか、第1ゲームは錦織の左右への揺さぶりにソウザが対応しきれず、錦織がブレーク。第2ゲームは錦織のサービスが勢いを増し、サービスエースでラブゲームキープを決める。第3ゲームでは錦織が強烈なリターンを放ち、前に出て相手にプレッシャーをかけるなど、積極的なプレーを見せてブレークに成功。続く第4ゲームはドロップショットなどが決まってラブゲームキープ。錦織は4ゲーム連取とした。第5ゲームはソウザのサービスに威力が戻り、最後はサービスエースでキープ。第6ゲームを錦織がキープし、続く第7ゲームでも再びソウザのサービスがうなりをあげ、このゲームをキープ。ソウザは立ち直ったかに見えたが、今日の錦織には及ばなかった。錦織のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲーム。食い下がるソウザがリードを奪う場面もあったが、最後は錦織がフォアハンドウィナーを決めて決着。第3セットも主導権を握り続けた錦織が、見事なストレート勝ちで4回戦進出を決めた。