ATPファイナルズ
ATP Finals London,イギリス ハード(室内)
ゲームスコア
- 大会名
- ATPファイナルズ
- ラウンド
- 決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | SET |
---|---|---|---|---|
S.チチパス (6)ギリシャ |
6 6 | 6 | 7 7 | 2 |
D.ティエム (5)オーストリア |
7 8 | 2 | 6 4 | 1 |
チチパスがツアー最終戦を制す!
戦評
ATPファイナルズ(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/ハード)の決勝は、世界ランキング6位のステファノス チチパス(ギリシャ)と世界ランキング5位のドミニク ティエム(オーストリア)が対戦。チチパスが6-7(6-8)、6-2、7-6(7-4)でティエムを破り、初出場初優勝に輝いた。
タイブレークにもつれ込んだ第1セットは、1時間5分に及んだ。両者ともに強烈なサービスで優位に立ち、ストロークにパワーが漲る。第12ゲームに至るまで、サービスゲームを譲らない。迎えたタイブレークはティエムが3ポイントを先行。しかし、チチパスも3ポイントを連取して食らいつく。息詰まる攻防はチチパスのリターンがネットにかかり、ティエムに軍配が上がる。
第2セットはチチパスのブレークからスタート。第3ゲームもブレークしたチチパスが、ゲームカウント4-0とリードする。第7ゲームでティエムが改めてフォアハンドの威力を示すも、流れは変わらず。チチパスが続く第8ゲームをキープして、セットカウント1-1。
ファイナルセットは、第1ゲームから7分以上を要する激闘。第3ゲームでチチパスがブレークすれば、第6ゲームはティエムがブレーク。意地と誇りのパワーテニスと、果敢なネットプレーで互いに譲らない。勝敗の行方は、この試合2度目のタイブレークへ。オープンコートを作ったチチパスが一歩ずつ栄冠に近づき、最後はティエムのリターンがアウト。2時間35分の戦いを終えたその瞬間、チチパスはコートにひざまずき、ツアー最終戦の勝者が決まった。
ゲーム経過 |
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S.チチパス |
D.ティエム |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | Tie |
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  |   |   |   |   |   | |||||||
  |   |   |   |   |   |   |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第3セット総評
第1ゲームは、18本のラリーを制したチチパスがブレークのチャンスを得るも、2度のデュースの末にティエムがキープ。第2ゲームはチチパスがラブゲームでキープ。第3ゲームはダブルフォルトで隙を与えたティエムがブレークを許す。
第4ゲームをラブゲームで圧倒したチチパスが流れをつかむかと思われたが、第6ゲームでティエムがブレークバック。ゲームカウント3-3とする。
第7ゲーム以降は、頂点を目指す両者の力強さに拍車がかかる。積極的にネットプレーを挑み、鮮やかなスマッシュで、ロンドンの夜を熱くする。
サービスゲームを譲らぬ両者は、再びタイブレークの舞台へ。最初のポイントこそティエムが奪うも、チチパスが4連続ポイント。広角にストロークを散りばめ、プレッシャーを与え続けるチチパスが、ティエムのミスを誘う。遂にチャンピオンシップポイントを迎えたチチパス。ティエムの懸命なリターンが外れた瞬間、今大会の初出場初優勝が決まった。