全仏オープン
Grand Slam Paris,フランス クレイ(赤)
ゲームスコア
- 大会名
- 全仏オープン
- ラウンド
- 準決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | SET |
---|---|---|---|---|
B.クレイチコバ チェコ |
7 | 4 | 9 | 2 |
M.サッカリ (17)ギリシャ |
5 | 6 | 7 | 1 |
大激戦を制したクレイチコバが決勝進出!
戦評
全仏オープン(グランドスラム/フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレイ)の女子シングルス準決勝。第2試合は、世界ランク33位のバルボラ クレイチコバ(チェコ)と同18位のマリア サッカリ(ギリシャ)が対戦。クレイチコバが7-5、4-6、9-7のセットカウント2-1でサッカリを破り、グランドスラム初の決勝進出を果たした。
第1セットは第1ゲームからサッカリにチャンス。攻めのリターンからバック側を攻め、早々にブレークする。しかし第2ゲームはサッカリのストロークが定まらず、クレイチコバがブレークバック。続く第3ゲームは、サッカリがデュースの末に逆転でブレーク。第6ゲームはクレイチコバがブレークバックする。目まぐるしい攻防は後半に入っても変わらず、第8ゲームをクレイチコバがブレークすれば、直後の第9ゲームをサッカリがラブゲームでブレークバック。迎えた第12ゲーム、フォア側を攻めてミスを誘ったクレイチコバがブレーク。わずかな差でサッカリを上回った。
第2セットは序盤からサッカリが主導権を握る。気迫に満ちた強打で第1、第3ゲームをブレークすると、サービスも好調で4ゲームを連取。しかし中盤に入るとクレイチコバが息を吹き返し、冷静に3ゲームを連取する。しかし、第8ゲームをラブゲームでキープしたサッカリの優位は揺るがず。第10ゲームでもサービスエースやドロップショットでポイントを手繰り寄せ、セットカウント1-1とした。
運命のファイナルセットは、第3ゲームでサッカリにチャンス。クレイチコバの揺さぶりに対応して決定打を許さず、逆にミスを誘ってブレークする。ラケットを振るごとに声を発し、拳を握って自らを鼓舞するサッカリと、冷静に戦況を見極め、自在にショットを散りばめるクレイチコバ。迎えた第10ゲーム、サッカリのフォアハンドが乱れ、クレイチコバが土壇場でブレークバックする。
第14ゲームでは15-40から追い付き、2度のデュースを制したサッカリ。しかし幕切れは第16ゲームに訪れる。マッチポイントを1度はセーブしたサッカリだったが、最後はクレイチコバのバックハンドウィナーが決まり、3時間18分の熱戦にピリオドが打たれた。
ゲーム経過 |
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B.クレイチコバ |
M.サッカリ |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
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- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第3セット総評
第1ゲームはクレイチコバがラブゲームでキープ。第2ゲームは2本のウィナーを奪ったサッカリがキープ。第3ゲームはサッカリが0-30からの逆転でブレーク。第4ゲームは2度のデュースの末にサッカリがキープ。第5ゲームは3本のウィナーを奪ったクレイチコバがキープ。第6ゲームはサッカリが4連続ポイントでキープする。
サッカリの4-2で迎えた第7ゲームは、クレイチコバがキープ。第8ゲームはバックハンドで2本のウィナーを奪ったサッカリがキープ。第9ゲームはデュースの末に、クレイチコバがキープ。第10ゲームはデュースの末にクレイチコバがブレークバック。第11ゲームは正確なストロークでクレイチコバがキープ。第12ゲームはサッカリが3連続ポイントでキープする。
6-6で迎えた第13ゲームは、クレイチコバがラブゲームでキープ。第14ゲームはサッカリがマッチポイントを3本セーブして、キープ。第15ゲームはクレイチコバがキープ。第16ゲームは2度のデュースの末に、クレイチコバがブレーク。最後はバックハンドでウィナーを奪い、死闘に終止符を打った。