全仏オープン
Grand Slam Paris,フランス クレイ(赤)
ゲームスコア
- 大会名
- 全仏オープン
- ラウンド
- 準決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | SET |
---|---|---|---|---|
K.ムホバ チェコ |
7 7 | 6 5 | 7 | 2 |
A.サバレンカ (2)
|
6 5 | 7 7 | 5 | 1 |
ムホバが初のグランドスラム決勝へ!
戦評
全仏オープン(フランス・パリ/5月28日~6月11日/クレイ)の女子シングルス準決勝。第1試合は世界ランク43位のカロリナ ムホバ(チェコ)と、同2位のアリーナ サバレンカが対戦。ムホバが7-6(7-5)、6-7(5-7)、7-5のフルセットの末にサバレンカを破り、初のグランドスラム決勝の舞台へ駒を進めた。
第1セットは互いにサービスキープが続く中、試合が動いたのは第9ゲーム。ムホバがリターンで崩すと、15-30からフォアハンドウィナーを決め、ダブルのブレークポイントを握る。最後は連続となるフォアハンドウィナーを奪い、終盤でムホバがブレークに成功。ムホバのサービング・フォー・ザ・セットとなった直後の第10ゲームは、サバレンカも攻めてデュースに持ち込む。サバレンカはこのゲーム3本目のウィナーでブレークポイントを握ると、一気にブレークバック。土壇場でタイに戻し、タイブレークへ突入した。サバレンカのミスショットでムホバがいきなりミニブレークを奪うも、ムホバの4-2の場面でサバレンカがスマッシュ決めてミニブレーク。その後連続ウィナーでポイントをタイに戻すが、ムホバのセットポイントとなった6-5の場面で、見事なダウンザラインを決めてタイブレークを制したムホバが第1セットを先取した。
第2セットは第2ゲームでサバレンカがミスを重ね、ムホバが先にリードを奪うも、直後の第3ゲームでサバレンカがすぐさまブレークバック。第7ゲームではムホバが相手を左右に揺さぶる中、サバレンカがこれに対応してブレークチャンスを迎える。デュースの末、サバレンカがフォアハンドウィナーを決めきってリードを奪う。しかし直後の第8ゲームでは一転、サバレンカがミスショットを連発してムホバにダブルのブレークポイント。サバレンカは修正できず、ムホバがブレークバックに成功した。タイブレークに突入すると、1-1の場面でここでもサバレンカにミスショットが飛び出し、ムホバが先にミニブレークを奪う。しかし直後にムホバのミスショット、フォアハンドウィナーでサバレンカが逆転。ムホバも粘りを見せるが、相手をかわして上回ったサバレンカが第2セットを奪い返した。
ファイナルセットは第6ゲームで、デュースの末にサバレンカが連続ウィナーでブレークチャンスを迎えると、最後はムホバのアンフォースドエラーでブレークに成功。サバレンカはこのリードを保ち、第8ゲームではマッチポイントを迎えるも、ムホバが粘りを見せる。サバレンカのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームでは、互いに疲労が目立ち始める中、サバレンカがミスを連発。力を振り絞るムホバがブレークチャンスを迎えると、サバレンカのバックハンドがアウトとなり、ムホバが土壇場でブレークバック。その後第11ゲームでは、40-15からサバレンカがまさかの連続ダブルフォルトでデュースへ。その後もサバレンカのミスは止まらず、ムホバがブレークポイントを握ると、最後はフォアハンドウィナーを奪い、逆転でブレーク。終盤4ゲームを連取した。ムホバのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームでは、長いラリーに持ち込まずにポイントを重ねたムホバ。サバレンカは一矢報いることが出来ず、3時間を超える熱戦に終止符。ムホバが優勝候補を破り、悲願のグランドスラム女王の座へあと1勝とした。
ゲーム経過 |
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K.ムホバ |
A.サバレンカ |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第3セット総評
第1ゲームはフォアハンドウィナーを決めたサバレンカがキープ。第2ゲームはフォアハンドウィナーで3連続ポイントを奪ったサバレンカにトリプルのブレークポイント。しかしムホバはサービスを修正し、デュースに持ち込む。2度のデュースの末にサービスエースを決め、ここをしのいだムホバがキープ。第3ゲームはサバレンカが2本のフォアハンドウィナーを決めて、キープ。第4ゲームはドロップショットを決めきったムホバがキープ。第5ゲームはサバレンカのショットがネットにかかり、0-30とムホバがポイント先行。しかしムホバにミスショットが重なり、デュースへもつれ込むとサバレンカが一気にキープ。第6ゲームはデュースの末、サバレンカが連続ウィナーでブレークチャンスを迎えると、最後はムホバのアンフォースドエラーでブレーク。第7ゲームはサバレンカの連続アンフォースドエラーで15-30とムホバがリードを奪うも、サバレンカが連続ウィナー、最後はサービスエースを決めてキープし、3ゲームを連取。第8ゲームはサバレンカが0-30とポイント先行も、ムホバが粘りを見せる。一時はマッチポイントを握られるも、デュースの末に連続ポイント奪ってキープ。サバレンカのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームは、互いに疲労が目立ち始める中、サバレンカがミスを連発。力を振り絞るムホバがブレークチャンスを迎えると、サバレンカのバックハンドがアウトとなり、ムホバが土壇場でブレークバック。続く第10ゲームではムホバがラブゲームでキープし、試合をタイに戻した。第11ゲームは40-15からサバレンカが連続ダブルフォルトでデュースへ。その後もサバレンカのミスは止まらず、ムホバがブレークポイントを握ると、最後はフォアハンドウィナーを奪い、ムホバが逆転でブレーク。終盤4ゲームを連取した。ムホバのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームは、長いラリーに持ち込まずにポイントを重ねたムホバ。サバレンカは一矢報いることが出来ず、熱戦に終止符。ムホバが初のグランドスラム決勝進出を決めた。