全豪オープン
Grand Slam Melbourne,オーストラリア ハード(室外)
ゲームスコア
- 大会名
- 全豪オープン
- ラウンド
- 決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
J.シナー (4)イタリア |
3 | 3 | 6 | 6 | 6 | 3 |
D.メドベージェフ (3)
|
6 | 6 | 4 | 4 | 3 | 2 |
シナーがグランドスラム初制覇!
戦評
全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/1月14日~1月28日/ハード)の男子シングルス決勝は、世界ランク4位のヤニク シナー(イタリア)と、同3位のダニル メドベージェフが対戦。シナーが3-6、3-6、6-4、6-4、6-3のフルセットの激闘の末にメドベージェフを逆転で破り、グランドスラム初制覇を果たした。
第1セットは第3ゲームでメドベージェフが深いリターンで相手のミスを誘ってブレークチャンスを迎えると、相手のネットへの仕掛けに上手く対応。フォアハンドウィナーを決めて、メドベージェフが先にリードを奪う。メドベージェフはこのリードを保って迎えた第9ゲームでも、攻撃的なリターンで攻めてセットポイントを迎える。シナーはここを耐えてデュースに持ち込むが、メドベージェフがコートを広く使い、3度目のセットポイントを沈めて第1セットを先取した。
第2セットは第4ゲームでデュースにもつれ込むと、ここからメドベージェフがシナーの力強いサービスにしっかりと対応。最後は相手のドロップショットを読み切り、フォアハンドを振り抜いてブレークに成功。メドベージェフがこのセットも主導権を握り、第6ゲームでもブレークを奪う。続くサービング・フォー・ザ・セットとなった第7ゲームでは、メドベージェフにミスが目立ち、シナーに反撃のチャンス。左右に打ち分けて相手を崩したシナーが終盤でブレークバックに成功。しかし第9ゲームでデュースに持ち込みながらも、メドベージェフが上回ってこのセットも連取。
第3セットは互いにサービスキープが続く中、迎えた第10ゲーム。相手のミスを突き、シナーがポイント先行してセットポイントを握ると、最後はメドベージェフのショットがロングに。終盤でブレークに成功したシナーが第3セットを奪い返し、望みを繋ぐ。
第4セットはシナーが相手のサービスゲームで再三チャンスを迎えるも、メドベージェフも粘り強く食らいついて決め手を欠く展開。シナーの5-4で迎えた第10ゲームでは、打ち合いで互いにポイントを重ねてデュースへ。この場面でメドベージェフに痛恨の連続アンフォースドエラー。前のセットと同じ形でシナーが一歩上回ってブレークに成功し、このセットも連取。2セットダウンから試合をタイに戻した。
ファイナルセットは序盤から壮絶な打ち合い。ともに体力の消耗がある中、高い集中力を維持してサービスキープが続き、試合が動いたのは第6ゲーム。相手のミスを突いたシナーにトリプルのブレークチャンスが訪れると、最後はフォアハンドで打ち抜いてブレークに成功。続く第7ゲームでは左右への揺さぶりでメドベージェフの反撃を退ける。そしてサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第9ゲーム。連続ウィナーでシナーがポイント先行。メドベージェフも粘りを見せるも、シナーの勢いは止まらず、チャンピオンシップポイントを握る。最後はストレートに渾身のフォアハンドを振り抜いて熱戦に終止符。
シナーは初のグランドスラム決勝の舞台で歴史に残る大逆転勝利。イタリア人選手初の全豪制覇を成し遂げた。
ゲーム経過 |
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J.シナー |
D.メドベージェフ |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第1セット総評
第1ゲームはシナーがサービスエースを決めて、立ち上がりをキープ。第2ゲームはメドベージェフが2本のサービスエースでリードを奪うが、ダブルフォルト、アンフォースドエラーが重なってデュースへ。ここからメドベージェフは効果的に相手のバックハンドを攻め、これをキープ。第3ゲームはメドベージェフが深いリターンで相手のミスを誘い、0-40とトリプルのブレークチャンスを迎える。シナーは1本セーブするが、ネットへの仕掛けをメドベージェフが上手く対応。フォアハンドウィナーを打ち抜き、先にリードを奪う。第4ゲームはメドベージェフが2本のサービスエース、フォアハンドウィナーを決めてラブゲームキープ。第5ゲームはシナーがファーストサービスに苦戦する中、相手を左右に振ってかわし、キープ。第6ゲームはメドベージェフが反撃の隙を与えず、あっさりキープ。第7ゲームはサービスから攻撃を組み立てたシナーがキープ。第8ゲームは強烈なサービスで圧倒したメドベージェフがキープ。
メドベージェフの5-3で迎えた第9ゲームは、シナーが相手の攻撃的なリターンに対応できず、ミスショットも重なって15-40とメドベージェフにセットポイント。シナーはここを耐えてデュースに持ち込むが、メドベージェフがコートを広く使い、3度目のセットポイントを沈めて第1セットを先取した。