ATPファイナルズ
ATP Finals Turin,イタリア ハード(室内)
ゲームスコア
- 大会名
- ATPファイナルズ
- ラウンド
- 決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | SET |
---|---|---|---|---|
J.シナー (1)イタリア |
6 | 6 | 2 | |
T.フリッツ (5)アメリカ |
4 | 4 | 0 |
シナーがファイナルズ初優勝!
戦評
ATPファイナルズ(イタリア・トリノ/11月10日~11月17日/ハード)のシングルス決勝は、世界ランク1位のヤニク シナー(イタリア)と、同5位のテイラー フリッツ(アメリカ)が対戦。シナーが6-4、6-4のストレートでフリッツに勝利。3度目の出場となった年間最終戦で初優勝を果たした。
第1セットの序盤は互いに高い確率でファーストサービスを決め、サービスキープの応酬。そんな中で試合が動いたのは第7ゲーム、フリッツのエラーからシナーがチャンスを迎える。フリッツがピンチをしのいでデュースとなるも、このゲーム4度目のブレークポイントを迎えたシナーがチャンスをものにしてリードを奪う。シナーのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでフリッツもワンチャンスを作り出すが、ここはシナーがセーブ。第1セットをシナーが先取する。
第2セットでも先にチャンスを作り出したのはシナー。第5ゲームでフリッツのミスからブレークポイントを迎えると、一度はしのがれたもののデュースの末に得た2度目のブレークポイントをものにする。リードを奪ったシナーはここからフリッツの反撃に遭いながらも、決定機は与えない。第10ゲームをサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとしたシナーは、拮抗したストローク戦で見事なドロップショットを決めてポイント先行。そして迎えたチャンピオンシップポイント、短いラリー戦の中でフリッツのフォアハンドがアウトとなり、シナーが第2セットも獲得。
地元イタリア勢として初の栄冠に輝いたシナーが、節目の今季70勝目をビッグタイトルとともに手にした。
ゲーム経過 |
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J.シナー |
T.フリッツ |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第2セット総評
第1ゲームはフリッツが30-30から集中力を切らさずにキープ。第2ゲームはシナーがフォアハンドウィナーと2本のサービスエースでラブゲームキープ。第3ゲームはフリッツが制度の高いショットでコートを広く使ってキープ。第4ゲームはシナーがポイントを先行。フリッツも深いリターンからポイントを返すも、ここはシナーがキープ。第5ゲームはフリッツがドロップショットを狙うもネットにかかり、シナーにブレークのチャンス。一度はしのいでデュースとなるも、再びのブレークポイントでフリッツのフォアがロングとなり、このセットもシナーが先にブレークを奪う。第6ゲームはシナーが深いショットでフリッツの反撃を断ち切ってキープ。
シナーの4-2で迎えた第7ゲームは、フリッツが2本のバックハンドウィナーとサービスエースを決めてラブゲームキープ。第8ゲームはフリッツが粘りを見せてデュースとなるも、シナーが豪快なウィナーとサービスエースでキープ。第9ゲームはフリッツがサービスをしっかりと入れてラブゲームキープ。シナーのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームは、15-15の場面でシナーが完璧なドロップショット。これで流れをつかんだシナーはフリッツにチャンスを与えず、最後はフリッツのフォアがアウトとなって決着。全試合をストレートで決める圧巻の強さを見せたシナーが、イタリア勢として初の栄冠に輝いた。