用語解説

男子ツアー

<ATPワールドツアーとは?>

男子プロテニス協会(ATP)が主催する大会の総称。ツアーは、グランドスラムと呼ばれる4大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)を頂点として、以下、マスターズ1000、ツアー500、ツアー250とピラミッド状にランク付けされる。グランドスラムは厳密に言えば国際テニス連盟(ITF)管轄の大会であるが、ATPツアーの一部として組みこまれている。選手は、試合でポイントを稼ぐことで、よりランクの高い大会への出場権を得ることができる。

<グランドスラム>

全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会。優勝賞金額は2~3億円超。優勝者に2000ポイント、準優勝者に1300ポイントが与えられる。

<ATPマスターズ1000>

ATPツアーでグランドスラムに次ぐカテゴリー。年間9大会が開催される。優勝者に1000ポイント、準優勝者に650ポイントが与えられる。

<ATP500>

ATPツアーではマスターズ1000に次ぐランクで、年間11大会を開催。日本で開催される木下グループジャパンオープンは、このカテゴリーに属する。優勝者に500ポイント、準優勝者に330ポイントが与えられる。

<ATP250>

ツアー公式戦と呼ばれる中では最も下のグレードで、年間40大会を開催。優勝者に250ポイント、準優勝者に165ポイントが与えられる。

<ATPチャレンジャーツアー>

ATPツアーの下部ツアーにあたる。優勝者に与えられるポイントは50~175ポイント。

<ITF男子ワールドテニスツアー>

ITFが運営し、年間約600大会ほどが開催される小規模大会。

<ランキングレース>

その年のツアーで獲得したポイントの合計を争う。シングルス、ダブルスともに上位8位が「ATPワールドツアー・ファイナル」への出場権を得る。

女子ツアー

<WTAワールドツアーとは?>

女子プロテニス協会(WTA)が主催する大会の総称。ツアーはピラミッド状にランク付けされる。頂点は、グランドスラムと呼ばれる4大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)。以下、3段階に分かれたWTAツアー(WTA1000、WTA500、WTA250)、ITF女子ワールドテニスツアーがある。グランドスラムは厳密に言えばITF管轄の大会であるが、WTAツアーの一部として組みこまれている。選手は、試合でポイントを稼ぐことで、よりランクの高い大会への出場権を得ることができる。

<グランドスラム>

全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会。優勝賞金額は2~3億円超。優勝者に2000ポイント、準優勝者に1300ポイントが与えられる。

<WTA1000>

2020シーズンまでのプレミアマンダトリーとプレミア5を合わせたトーナメントカテゴリー。WTAツアーではグランドスラムに次ぐグレードとなる。優勝者に1000または900ポイント、準優勝者に650または585ポイントが与えられる。

<WTA500>

2020シーズンまでのプレミアに該当するトーナメントカテゴリー。年間13大会が開催され、日本で開催される東レ・パンパシフィックオープンは、このカテゴリに属する。優勝者に470ポイント、準優勝者に305ポイントが与えられる。

<WTA250>

2020シーズンまでのインターナショナルに該当するトーナメントカテゴリー。ツアー公式戦と呼ばれる中では最も下のグレードで、年間約30大会を開催。ジャパンウイメンズオープンはこのカテゴリーに属する。優勝者に280ポイント、準優勝者に180ポイントが与えられる。

<WTA125>

男子のチャレンジャーツアーに相当するWTAツアーの下部大会。

<ITF女子ワールドテニスツアー>

ITFが運営し、年間約500大会ほどが開催される小規模大会。優勝者に与えられるポイントは10~150ポイント。

<世界ランキング(女子)>

WTAにより毎週発表される。ランキングは、グランドスラム、WTAツアー、ITF女子ワールドテニスツアーで与えられた獲得ポイントの多い16大会分(期間は過去52週間)の合計ポイントで決まる。このほかに国別対抗戦のフェドカップでも、ポイントは与えられる。

<ランキングレース>

その年のツアーで獲得したポイントの合計を争う。シングルス、ダブルスともに上位8位が「WTAファイナルズ」への出場権を得る。

アウト

ネットを越えたボールが、ノーバウンドでコートの外側に落ちること

アドバンテージ

ポイントが40-40のデュースに入った後、どちらかが先にが1ポイントを取得した状態。相手より先に優位に立ったことを示す。アドバンテージとなって、次のポイントを同じ選手、チームが取ればそのゲームを獲得する

アプローチショット

ボレーのチャンスがある場合など、ラリー中にネットに出て行く場面で使う「誘い」のショット。次にボレーが打ちやすいようなボールを狙う

アレー

シングルスのサイドラインと、ダブルスのサイドラインの間のスペース

アングルボレー

角度のついたボレー。深いショットのあとに打つと効果的なテクニックのひとつ

アンツーカー(コート)

レンガの粉を表面に敷いたコート。水はけが良いのが特徴で、グランドスラムの全仏オープンで使用されている

アンティシペイション

相手の打つショットで、ボールがどこに来るか場所を予測すること

アンパイア

主審。ゲームの進行を管理し、判定、スコアのコールを行う審判のこと

アンフォーストエラー

相手のショットに対し、打ち返せるボールにもかかわらずミスショットすること

インプレー

ゲーム中の、サービスが打たれてからポイントが決まる、もしくはアンパイアが中断するまでの間

ウィナー

サービス以外で、相手がラケットに触れられずにポイントが決まったショット。エースと同義だがラリーの際に使われる

ウイニングショット

最も得意なショット、決め球のこと

エース

相手のラケットにボールが触れずに決まったショットのこと。サーブ時には「サービスエース」、リターン時は「リターンエース」となる

エンドチェンジ

奇数のゲームが終了した段階で、お互いのコートを交換すること

オール

お互い取ったポイント、ゲームやセットが同数である場合のこと。ただし40-40の場合は、デュースと呼ぶ

オールラウンダー

すべてのショットをバランスよくこなす技術・戦術を併せ持つプレースタイル

オン・ザ・ライン

ラインにボールが掛かっていること。ライン上はインプレーと判断される

カーペット(コート)

専用カーペットで覆われたコートで、室内で多く使われる。現在のATP、WTAツアー大会では使用されていない

ガット

テニスラケットに張るストリング(糸)のこと。天然素材のナチュラルや、化学素材のナイロン、ポリエステルなどの種類がある

グラウンドストローク

コートにワンバウンドしたボールを打つショットの総称。対してノーバウンドで打つ打法はボレー

グラウンドスマッシュ

コートにワンバウンドし、高く弾んだボールをスマッシュするテクニックのひとつ

グラス(コート)

芝生のコート。グランドスラムのウィンブルドンが有名。球足が速いのが特徴で、早いサービスが有効

グリップ

テニスラケットのにぎり部分の名称、または持ち方。イースタン、ウエスタン、コンチネンタルなどの握り方がある

クレー(コート)

表面を土(粘土や砂)で覆ったコート。足や腰に負担が少なく、球足が遅いことが特徴とされる

クロス

クロスボールの略で、コートを斜め対角線上に狙って打つショット

コード・バイオレーション

選手のコート上での言動、行動における規範事項。コートマナーや諸規則を遵守させる目的で、違反した場合ペナルティーが課される

コートカバリング

ボールを打ったあと、返球の方向やその強弱を予測してすばやく守備位置につくこと

コードボール

ラリー中にボールがネット上部に当たり相手コートに入ること

サーバー

サービスをする選手

サービス(サーブ)

ゲームの開始や再開の際の最初の1打。コイントスでサーブ権を選んだ選手が最初のゲームのサーブ権を持ち、その後はゲームごとに交代でサーブ権を持つ

サービスエース

相手がレシーブで打ち返すことができず、そのままポイントとなるサービスのこと

サービスキープ

自分のサービスのゲームを勝ち取ること

サービスダウン

自分のサービスであるゲームを、相手に取られること。相手のサービスゲームを取ることはサービスブレークという

サービング・フォー・ザ・セット

このゲームを取ればセットを奪えるという場面、それが自分のサービスゲームの場合を指す

サービング・フォー・ザ・マッチ

このゲームを取れば試合に勝つという場面、それが自分のサービスゲームの場合を指す

サーブアンドボレー

サーブと同時にネットにダッシュし、相手選手の返球をボレーすること。このプレーを得意とする選手を、サーブアンドボレーヤーと呼ぶ

サーフェス

テニスコートの表面、またはコートの種類のこと。ハード、グラス、クレー、カーペット、オムニなど

サイドライン

コートの左右にある線のこと。シングルス用とダブルス用で異なる。一番外側の線がダブルス用サイドライン、その一つ内側の線がシングルス用サイドライン。長さは23.77mが規定

ショットクロック

時間制限の制度またはその時間を表す時計自体のこと。ポイントが決まってから次のサーブを打つまでの時間を25秒以内に抑えるために使用される。試合前の7分のウオーミングアップ時間を厳守するためにも使用される。サーブに時間をかけすぎた選手は遅延行為の違反を取られる。サーブクロックとも呼ばれる

シングルススティック

ダブルス兼用のコートでシングルスの試合を行うとき、ネットの高さを調節するためなどに立てるポスト

スイートスポット

ラケットのフェイス面で芯にあたる部分。スイートスポットでボールを捉えることで勢いのあるショットを放てる

スタンス

ボールを打つ際の足の位置、構え

ストレート

サイドラインと平行にボールを打つこと。また1セットも失わずに試合に勝つこと

ストローク

ショットを打つこと全般。サービス、レシーブの後に続くラリーでボールを打つこと

スピン

ボールの回転のこと。トップスピン(順回転)、アンダースピン(逆回転)など

スマッシュ

頭上の高い位置にあるボールを地面に落とす前にサービスのような動作で打つストローク。オーバーヘッドともいう

スライス

スライスショットの略。ボールの下方を切るようにして打ち、逆回転をかける打ち方

セットオール

セットカウントが同じになること

セットポイント

セットを取る最後の1ポイント。その状況

センターストラップ

ネット中央の高さを3フィート(約91.4cm)にするための白帯(幅は2インチ以下)

タイブレーク

ゲームカウントが6-6になった際、新たに7ポイントを先取した方がセットを獲得できる方式。ただし、ポイントが6-6となった場合は、2ポイント差がつくまで行われる。なおグランドスラムでは10ポイントタイブレークを採用しており、2ポイント差をつけて10ポイント以上を先取すると勝利となる。

ダウン

相手にポイント、ゲーム、セットでリードを奪われている状態

ダウンザライン

サイドラインに沿った、ストレートのパッシングショット

ダブルス

2人対2人で対戦する形式の試合。男子ダブルス、女子ダブルス、男女でペアを組む混合(ミックス)ダブルスの3種類がある

ダブルフォルト

ファースト・セカンドサーブともに失敗し、相手にポイントが入ること

チャレンジ(システム)

選手が審判のライン判定に異議がある場合、自動ライン判定システムによる判断を要求できるルール。選手は1セットに3回までチャレンジする権利を持つ。選手の要求どおりの判定なら権利回数は減らないが、審判の判定どおりなら権利が1回ずつ減る

チャンピオンシップポイント

大会決勝戦におけるマッチポイント。優勝を決める最後の1ポイントのこと

ドロー

大会トーナメントの組み合わせ、または組み合わせ表のこと

ドロップショット

逆回転のボールを、ネット際に落とすテクニック

ネット

コート全体を2つに仕切る網のこと。シングルス・ダブルス共にポスト地点での高さが1.07m、センターでの高さは0.914m

ネットプレー

ネット近くで行われるプレー

ネットポスト

ネットを張るためにコート両サイドに立てられた支柱。高さは1.07m

ノットレディ

レシーバーが構えていないタイミングで、サーブを打つこと。ノーカウントでサービスのやり直しとなる

ハードコート

表面が硬質素材でできているコート。グランドスラムの全豪オープン、全米オープンで使われる

ハーフボレー

コートに落ちたボールが高く跳ね返ってしまう前に打つボレーのこと

ハイボレ一

自分の頭より高い位置のボールを打つボレー

バックスイング

相手のボールに構える際、ラケットを後ろに引く動作。テークバック

バックハンド

自分の利き腕ではない側で打つストローク。右利きのプレーヤーの場合、体の左側で打つこと(左利きはその逆)

パッシングショット

ネット近くに前進した相手選手の横を抜くように打つこと。パス

フォアハンド

自分の利き腕側でボールを打つストローク。右利きのプレーヤーの場合、体の右側で打つことをいう(左利きはその逆)

フォーストエラー

相手の打ったボールが良かったためにしてしまうミスショット

フォルト

サービス失敗のこと。打ったボールが定められた位置から外れたり、フットフォルトをした場合、審判から宣言される

フットフォルト

サービスの際、ラインを踏んだり越えてしまうこと

フラット

ラケット面にボールを垂直にあてる打法。回転を利かせずに打つことでスピードは増すがコントロールは難しくなる

フルセット

ファイナルセットでゲームの決着がつくこと

ブレーク(ポイント)

相手のサービスゲームで勝つこと。このポイントを取ればブレークできるポイントをブレークポイントという

プレースメント

サービス、ストローク問わず、相手コートの狙った地点に正確にボールを打ち込むこと。スピードよりコースを意識したコントロールショットを指す

フレーム(ショット)

テニスラケットのフェイス面を囲む枠部分。この部分でボールを打つことをフレームショットという

ベースライナー

ベースライン上での安定したストロークで粘りつつ相手のミスを誘うプレースタイル

ベースライン

テニスコートの一番奥のライン。ここをオーバーするとアウト

ボディショット

相手の正面に向かって打つショット

ボレー

サービス以外のインプレーのボールで、相手のボールが地面に落ちる前に打ち返すストローク

マッチポイント

試合の勝敗を決める最後の1ポイント

ムーンボール

トップスピンの掛かった中ロブで、スピードは速くないがボールが高くバウンドする打法

ライジングショット

ボールがバウンドの頂点に達する前に打つショット

ラインズパーソン

線審のこと。テニスではライン毎で判定を主審に伝える役割を担うため、複数名配置される

ラブゲーム

1ポイントも取れなかったゲーム。取らせなかったゲーム

ラリー

サービス、リターンの後のボールの打ち合い(ストローク)が続いている状態

リターナー

相手のサービスゲームに対し、高いコートカバリングでブレークを狙えるプレースタイル。リターンゲーム取得率の高い選手を指す

リターン

サービスに対する返球のこと

レシーバー

サービスを受ける側のプレーヤー

レシーブ

サービスを返球すること。リターン

レット

故意ではなくラケットを落としてしまった際などのポイントのやり直し。サービスレットとポイントレットがある

レフェリー

競技運営に関する最高責任者を指す。試合の主審はチェアアンパイアと呼ばれる

ローボレー

低いボールを地上に落とさずに直接打ち返すテクニック

ローンコート

ローンは芝生の意味。グラスコートと同義

ロブ

高く打ち上げ相手のベースラインを狙う打法。ロビングともいう

世界ランキング

ランク 選手名 ポイント

1

J.シナー 11,830

2

A.ズベレフ 7,915

3

C.アルカラス 7,010

4

T.フリッツ 5,100

5

D.メドベージェフ 5,030

69

西岡 良仁 776

84

ダニエル 太郎 674

106

錦織 圭 578

ランキング一覧

更新

ランク 選手名 ポイント

1

A.サバレンカ 9,416

2

I.シフィオンテク 8,295

3

C.ガウフ 6,530

4

J.パオリーニ 5,344

5

ジェン チンウェン 5,340

55

内島 萌夏 1,040

58

大坂 なおみ 1,014

127

伊藤 あおい 580

ランキング一覧

更新