全仏オープン
Grand Slam Paris,フランス クレイ(赤)
ゲームスコア
- 大会名
- 全仏オープン
- ラウンド
- 決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ (3)セルビア |
7 7 | 6 | 7 | 3 | ||
C.ルード (4)ノルウェー |
6 1 | 3 | 5 | 0 |
ジョコビッチが2年ぶり3度目の全仏優勝!
戦評
全仏オープン(フランス・パリ/5月28日~6月11日/クレイ)の男子シングルス決勝は、世界ランク3位のノバク ジョコビッチ(セルビア)と、同4位のキャスパー ルード(ノルウェー)が対戦。ジョコビッチが7-6(7-1)、6-3、7-5のストレートでルードを破り、2年ぶり3度目の全仏優勝を果たした。
第1セットは第2ゲームでジョコビッチにミスショットが目立ち、ルードにブレークチャンス。5度のデュースの末、11分にも及んだこのゲームを粘り強く相手のミスを誘ったルードが先にブレークを奪う。しかし、第7ゲームでルードがミスショットを連発してジョコビッチがポイント先行すると、その後もルードはショットを修正できず。ロングラリーを制したジョコビッチがブレークバックに成功した。その後は互いに譲らず、タイブレークへ突入。序盤からジョコビッチが仕掛け、カウンターショットを決めてミニブレークに成功すると、ジョコビッチの3-1の場面でもリターンで崩してリード広げる。その後もジョコビッチはサービスで相手を寄せ付けず、タイブレークを制して第1セットを先取。
第2セットは第2ゲームでジョコビッチがリターンエースを奪い、ブレークチャンスを迎える。ルードも粘りを見せて2度デュースに持ち込むが、リターンから良い流れを作ったジョコビッチが上回り、ブレークに成功。ルードは相手の強烈なサービスを前にチャンスを作ることが出来ず。ジョコビッチはこのリードを保ち、第2セットも連取。
第3セットはルードのサービスゲームで再三ジョコビッチがブレークチャンスを迎えるも、ルードが粘り強くセーブしてリードを許さない。第8ゲームではルードの粘りのリターンにジョコビッチのミスショットも重なり、0-30とルードがポイント先行するも、ジョコビッチはここからギアを上げてサービスエースを含む4連続ポイントを奪って逆転でキープ。その後も互いにサービスキープが続く中、試合が動いたのは第11ゲーム。ジョコビッチがバックハンドウィナーで先にポイントを奪うと、角度をつけたフォアハンドウィナーを決めてトリプルのブレークポイントを握る。最後は18本もの長いラリーを制し、ジョコビッチがラブゲームでブレーク。続くジョコビッチのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第12ゲームでは、ルードも最後まで食らいついてチャンスをうかがうも、相手に付け入る隙を与えずに完璧なテニスを展開して圧倒したジョコビッチ。ストレート勝利で2年ぶりに全仏王者に返り咲き、歴代単独最多となる23度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。
ゲーム経過 |
---|
N.ジョコビッチ |
C.ルード |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第3セット総評
第1ゲームは相手の攻めに遭うも、サービスを武器に切り抜けたルードがキープ。第2ゲームはジョコビッチが相手を寄せ付けず、難なくラブゲームキープ。第3ゲームはジョコビッチが強烈なリターンを仕掛けて逆転し、ブレークチャンスを迎える。ルードは相手のミスショットに助けられ、デュースに持ち込むと、深いショットで崩してなんとかキープ。第4ゲームはジョコビッチが左右に打ち分け、4連続フォアハンドウィナーを奪ってラブゲームでキープ。第5ゲームはジョコビッチが前に出てきた相手に対し、パッシングショットを決めきってデュースへ持ち込むが、ルードがフォアハンドウィナー、サービスエースで切り抜けてキープ。第6ゲームはこのセット初めてサービスゲームでポイントを失ったジョコビッチだったが、強烈なサービスを武器に反撃の隙を与えずキープ。第7ゲームはルードが2本のウィナー、サービスエースを決めてキープ。第8ゲームはルードの粘りのリターンにジョコビッチのミスショットも重なり、0-30とルードがポイント先行。しかしジョコビッチはここからギアを上げ、サービスエースを含む4連続ポイントを奪って逆転でキープ。第9ゲームは強打の打ち合いを制したルードがキープ。第10ゲームは2本のサービスエース、ワイドへのフォアハンドウィナーを決めたジョコビッチがラブゲームキープ。続く第11ゲームはジョコビッチがバックハンドウィナーで先にポイントを奪うと、角度をつけたフォアハンドウィナーを決めてトリプルのブレークポイントを握る。最後は18本もの長いラリーを制してラブゲームでブレークに成功。ジョコビッチのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第12ゲームは、相手に付け入る隙を与えず、ルードのリターンはサイドラインを越えて熱戦に終止符。ジョコビッチが2年ぶり3度目の優勝を決めた。