ウィンブルドン
Grand Slam London,イギリス 芝
ゲームスコア
- 大会名
- ウィンブルドン
- ラウンド
- 決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
C.アルカラス (1)スペイン |
1 | 7 8 | 6 | 3 | 6 | 3 |
N.ジョコビッチ (2)セルビア |
6 | 6 6 | 1 | 6 | 4 | 2 |
20歳のアルカラスがウィンブルドン初制覇!
戦評
ウィンブルドン(グランドスラム/イギリス・ロンドン/7月3日~7月16日/芝)の男子シングルス決勝は、世界ランク1位のカルロス アルカラス ガルフィア(スペイン)と、同2位のノバク ジョコビッチ(セルビア)が対戦。アルカラスが1-6、7-6(8-6)、6-1、3-6、6-4のフルセットでジョコビッチを破り、昨年の全米に続く2つ目のグランドスラム制覇を成し遂げた。
第1セットは立ち上がりこそ動きの硬いジョコビッチだが、最初のピンチをしのぐとその後はエンジン全開。第2、第4ゲームを立て続けにブレークしてこのセットを先取する。
第2セットは互いに立ち上がりからブレークを奪い合う。第4ゲーム以降はサービスキープが続き、決着はタイブレークへ。両者譲らない展開となるが、終盤にアルカラスが僅かなチャンスをつかんで第2セットを奪取する。
第3セットは第5ゲームで両者が大激突。このゲームだけで実に25分、デュース12回を数え、7度のブレークポイントを得たアルカラスが最後に競り勝ってブレーク。その勢いのまま第3セットを獲得する。
第4セットはジョコビッチが反撃。序盤にピンチをしのぐと、攻撃的な鋭いリターンで第5ゲームをブレーク。さらに第9ゲームでもアルカラスのダブルフォルトを咎める2度目のブレーク。2セットずつを取り合い、最終の第5セットへ突入する。
第5セットは序盤から意地のぶつかり合い。第1、第2ゲームで互いにチャンスを迎えるも、ここは意地のセーブ。それでも第3ゲームでアルカラスがバックハンドで僅かなリードをつかむと、その後は互いにサービスキープが続いて第10ゲームへ。40-30としてチャンピオンシップポイントを迎えたアルカラスは、最後も得意のフォアハンドでジョコビッチを撃破。若干20歳の世界王者が、フルセットの激闘を制して昨年の全米オープンに続くビッグタイトルを手に入れた。
ゲーム経過 |
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C.アルカラス |
N.ジョコビッチ |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第5セット総評
第1ゲームはジョコビッチがブレークポイントをセーブしてキープ。第2ゲームはアルカラスが渾身のラリーでブレークポイントをセーブしてキープ。第3ゲームはアルカラスが30-40とチャンスをつかみ、バックハンドウィナーでブレークに成功。第4ゲームはアルカラスが強烈なサービスを4本決めてラブゲームキープ。第5ゲームはジョコビッチがサービスでポイントを重ねてキープ。第6ゲームはアルカラスが3連続ポイントで逆転のキープ。
アルカラスの4-2で迎えた第7ゲームは、ジョコビッチがアルカラスの強烈な反撃をしのいでキープ。第8ゲームはアルカラスが要所でドロップショットを決めてキープ。第9ゲームはジョコビッチがサービスで短いポイントを重ねてキープ。第10ゲームはアルカラスが追いかける展開となったが、30-30から強烈なサービスで優勝に王手をかける。最後はジョコビッチのフォアがネットにかかって決着。今大会最長となった4時間42分の大熱戦を制したアルカラスが、歴史を変えるビッグタイトルを手にした。