ブリスベン国際
ATP250 Brisbane,オーストラリア ハード(室外)
ゲームスコア
- 大会名
- ブリスベン国際
- ラウンド
- 決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | SET |
---|---|---|---|---|
D.メドベージェフ (4)ロシア |
4 | 6 | 2 | 1 |
錦織 圭 (2)日本 |
6 | 3 | 6 | 2 |
錦織が3年ぶり12度目のツアー制覇!
戦評
ブリスベン国際(ATP250/オーストラリア・ブリスベン/12月31日~1月6日/ハード)のシングルス決勝は、第2シードで世界ランク9位の錦織圭(日清食品)と、第4シードで世界ランク16位のダニル・メドベージェフ(ロシア)が対戦。錦織がセットカウント2-1(6-4、3-6、6-2)でメドベージェフを下し、今大会初優勝を飾った。
第1セットはメドベージェフが自慢の強打を武器に3ゲームを連取。高速サービスに加え、長いラリーでもストロークの精度が揺るがない。しかし錦織はサービスを修正して徐々に流れをつかみ、フォア、バックともに好ショットを連発。さらにはサービスのコースを読んでのリターンエースも飛び出し、5ゲームを連取。一転して苦しい展開となったメドベージェフは、終盤にはラケットを叩きつける場面も見られた。錦織は第10ゲームをラブゲームでキープ、決着をつけた。
第2セットは手に汗握るストローク戦を展開。両者が高い集中力を持ってライン際を突き、デュースを繰り返す。メドベージェフはサービスとフォアハンド、錦織はバックハンドとネットプレーを中心に組み立て、サービスゲームを譲らない。分岐点は第8ゲーム。メドベージェフが長いラリーを制して、このセット初めてのブレークポイントを手にすると、強烈なダウンザラインでブレーク成功。メドベージェフは続く第9ゲームをキープしてセットカウントを1-1とした。
最終セットはメドベージェフのサービスがさらに威力を増したが、錦織は怯まない。冷静にフォアハンドストロークを重ね、メドベージェフのリズムを崩す。迎えた第4ゲームは、質の高いリターンからメドベージェフのミスを誘い、ブレーク成功。さらに第6ゲームでも果敢なプレーでブレーク。第7ゲームこそメドベージェフが意地のラブゲームブレークを果たすも、第8ゲームは錦織がラブゲームでブレーク。2時間4分に及んだ決勝戦を見事に制して、自身3年ぶり12度目となるツアータイトルを獲得した。
ゲーム経過 |
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D.メドベージェフ |
錦織 圭 |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第2セット総評
第1ゲームは4度のデュースの末にメドベージェフがキープ。第4ゲームは錦織が0-30からの逆転でキープし、互いにサービスゲームを落とさない。ゲームカウント2-2で迎えた第5ゲーム、錦織は得意のアクロバティックなバックハンドウィナーを決めてブレークポイントを握るも、メドベージェフも声を発しながらのプレーでしのぐ。4度のデュースを制したのはまたもメドベージェフ。17本のラリーをポイントにつなげ、サービスエースでキープした。打って変わって第6ゲームは錦織がラブゲームでキープ。
メドベージェフがニューボールを手にし、怒りでラケットを破壊した第7ゲームは激闘。息を飲むラリーの応酬となったが、3度のデュースを切り抜けたメドベージェフがキープした。第8ゲームはメドベージェフが22本のラリーをものにしてブレークポイントをつかむと、絶妙なダウンザラインでブレーク成功。メドベージェフはサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームをキープ、ゲームカウント6-3で第2セットを奪った。錦織は8回訪れたブレークポイントを生かせなかった。