全豪オープン
Grand Slam Melbourne,オーストラリア ハード(室外)
ゲームスコア
- 大会名
- 全豪オープン
- ラウンド
- 準決勝
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ (1)セルビア |
1 | 2 | 7 8 | 3 | 1 | |
J.シナー (4)イタリア |
6 | 6 | 6 6 | 6 | 3 |
シナーが初のグランドスラム決勝へ!
戦評
全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/1月14日~1月28日/ハード)の男子シングルス準決勝。第1試合は、世界ランク1位のノバク ジョコビッチ(セルビア)と、同4位のヤニク シナー(イタリア)が対戦。シナーが6-1、6-2、6-7(6-8)、6-3のセットカウント3-1でジョコビッチを破り、初のグランドスラム決勝進出を果たした。
第1セットは第2ゲームで相手のダブルフォルトもあり、シナーがポイント先行。30-30からカウンターショットを決めてブレークポイントを握ると、最後はシナーが18本のラリーをフォアハンドウィナーで制して先にリードを奪い、序盤3ゲームを連取。第6ゲームではジョコビッチがミスを重ねる中、再びブレークチャンスを迎えたシナー。リターンから主導権を渡さず、このゲームもブレークを奪ってリードを広げたシナーが第1セットを先取。
第2セットは第3ゲームでジョコビッチがアンフォースドエラーを重ねると、シナーが一気にブレークに成功してこのセットも先にリードを奪う。シナーは自身のサービスゲームでジョコビッチにブレークポイントすら握らせず、ゲームを支配。第7ゲームではデュースへもつれ込むと、ショットの修正を図りたいジョコビッチが相手の鋭いリターンに対応できず。シナーは2ブレークアップとし、このセットも連取。
第3セットはジョコビッチがシナーの鋭いショットに苦戦しながらも、粘り強く対応してブレークを許さない。試合は膠着し、タイブレークへ突入。ミニブレークを奪い合う中、ジョコビッチの4-3の場面でシナーが相手の揺さぶりに食らいつくと、連続ミニブレークを奪って逆転。マッチポイントを迎えたものの、ジョコビッチは相手のリターンから攻めてこれをセーブ。ここからジョコビッチの粘りがシナーを上回り、3連続ポイントでタイブレークを制して第3セットを奪い返す。
第4セットはブレークチャンスをうかがうジョコビッチに対し、シナーはディフェンス力を発揮。第4ゲームでは40-0からシナーのフォアハンドウィナーが決まると、ジョコビッチが連続アンフォースドエラーを犯し、デュースへ。この場面でジョコビッチが痛いダブルフォルト。シナーは怒涛の5連続ポイントで一気にブレークに成功。このリードを保ち、迎えた第9ゲーム。シナーはダブルフォルトでポイント先行されるも、力強いサービスを武器に連続ポイントを奪ってこの試合2度目のマッチポイント。最後はストレートにフォアハンドを打ち抜き、熱戦に終止符。
全豪33連勝中の絶対王者を打ち破り、悲願のグランドスラム決勝の舞台へ駒を進めた。
ゲーム経過 |
---|
N.ジョコビッチ |
J.シナー |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第4セット総評
第1ゲームはディフェンス力が光ったシナーがキープ。第2ゲームはシナーがバックハンドウィナーを奪い、0-30とポイント先行。シナーがブレークポイントを握るも、ジョコビッチは強烈なサービスエースを繰り出し、デュースに持ち込む。相手のディフェンスに苦しむジョコビッチだが、突破口を開いてキープ。第3ゲームはサービスから効果的な攻撃を仕掛けたシナーがキープ。
シナーの2-1で迎えた第4ゲームは、40-0からシナーのフォアハンドウィナーが決まると、ジョコビッチに連続アンフォースドエラーが飛び出してデュースへ。この場面でジョコビッチが痛恨のダブルフォルトを喫すると、シナーが一気にブレークに成功。続く第5ゲームはジョコビッチが深いリターンから相手のショットに食らいついてデュースに持ち込む。しかしシナーが相手の逆を突くショットで反撃をかわし、ブレークチャンスすら与えない。第6ゲームはジョコビッチがサービスエース、バックハンドウィナーを決めてキープ。第7ゲームは相手を寄せ付けなかったシナーがラブゲームでキープ。第8ゲームはジョコビッチが4連続ウィナーを奪ってラブゲームキープ。シナーのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームは、ダブルフォルトが飛び出して15-30とジョコビッチがポイントを先行。しかしここからサービスを武器に連続ポイントを奪ったシナーがマッチポイントを迎える。最後はストレートにフォアハンドを打ち抜き、このセットを奪ったシナーが決勝進出を決めた。