ATPファイナルズ
ATP Finals London,イギリス ハード(室内)
ゲームスコア
- 大会名
- ATPファイナルズ
- ラウンド
- リーグ戦
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | SET |
---|---|---|---|---|
R.フェデラー スイス |
6 4 | 3 | 0 | |
錦織 圭 日本 |
7 7 | 6 | 2 |
錦織がフェデラーをストレートで破り白星発進!
戦評
ATPファイナルズ(イギリス・ロンドン/11月11日~11月18日/ハード)のシングルス・リーグ戦第1節は、世界ランク9位の錦織圭(日本・日清食品)と、世界ランク3位のロジャー・フェデラー(スイス)が対戦。セットカウント2-0(7-6(7-4)、6-3)で錦織がフェデラーにストレート勝ちを収めた。
2戦連続でフェデラーにストレート負けを喫している錦織は「今回はプレーに変化をつけたい」と試合前に語った通り、サービスを深い位置に狙うなど第1セット序盤から攻めの姿勢を見せる。対するフェデラーはミスも目立ったが、要所で鋭いショットを決めて簡単には主導権を与えない。結局両者ともにブレークチャンスを作れないままタイブレークに突入。第1セット終盤から積極的に前へ出るシーンが目立っていた錦織は、ここで一気にギアを上げて0-1から怒涛の6連続ポイント。見事にタイブレークを制してフェデラーから3試合ぶりにセットを奪った。
続く第2セットは終わってみれば錦織が支配した形。第1ゲームでいきなりフェデラーにブレークを許し、ここ2戦の嫌な流れを思い起こさせたが、直後の第2ゲームでブレークバックに成功。以降はサービスの精度が上がらないフェデラーに主導権を渡すことなく、これまでの連敗が嘘のように2セットを連取して見事なストレート勝ち。実に4年越しとなったフェデラー戦の連敗を6で止めた錦織が、ATPファイナルズの初戦を白星で飾った。試合時間は1時間27分。
錦織は第2節で、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。
ゲーム経過 |
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R.フェデラー |
錦織 圭 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | Tie |
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  |   |   |   |   |   |   | ||||||
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- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第1セット総評
第1セットは両者の我慢比べが続く展開。序盤は互いにミスが目立ち、ラリーも長く続かず淡々とした流れで試合が進む。ともにサービスキープを続け、3-3で迎えた第7ゲーム。フェデラーが見事なバックハンドウィナーを決めると場内が沸き立つ。過去2戦はこういったプレーからフェデラーに主導権を握られていた錦織だったが、同じ轍は踏むまいと丁寧なプレーを続けて流れを渡さない。その後第9ゲームをラブゲームキープされ、第10ゲームでもフェデラーに華麗なドロップショットを決められるなど、錦織にとっては度々苦しい場面が訪れる。しかし要所で粘りを見せ、ブレークを許すことなく決着はタイブレークへ。そして迎えたタイブレーク。2-1からのフェデラーのサービスで、錦織が2連続ポイント。これで4-1とした錦織は、最後まで集中力を切らさず7-4でタイブレークを制し、3試合ぶりにフェデラーからセットを奪うことに成功した。