全仏オープン
Grand Slam Paris,フランス クレイ(赤)
ゲームスコア
- 大会名
- 全仏オープン
- ラウンド
- 2回戦
- 試合開始日時
試合終了 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
K.カチャノフ (23)
|
6 | 2 | 6 | 4 | 4 | 2 |
錦織 圭 日本 |
4 | 6 | 2 | 6 | 6 | 3 |
錦織がフルセットの激闘を制し、3回戦進出!
戦評
全仏オープン(グランドスラム/フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレイ)の男子シングルス2回戦。世界ランク49位の錦織圭は、同25位のカレン カチャノフ(ロシア)と対戦。錦織は4-6、6-2、2-6、6-4、6-4のセットカウント3-2でカチャノフを破り、2年ぶりの3回戦進出を決めた。
第1セットは第5ゲームで錦織がピンチを迎える。前のゲームでピンチをしのいだカチャノフは錦織のミスを突き、15-40とポイント先行。錦織はここをしのぐことが出来ず、先にブレークを許してしまう。錦織にブレークチャンスを与えず、優位に進めたカチャノフが第1セットを先取した。
第2セットは第4ゲームで錦織のフォアハンドが冴え、ラブゲームでブレークを奪うと、12連続ポイントで続く第5ゲームでもラブゲームキープし、相手を寄せ付けず。第8ゲームでもブレークを奪った錦織は6-2で第2セットを取り返した。
第3セットは第2ゲームで錦織が相手のミスを誘い、ブレークチャンスを迎えるも、チャンスを生かしきれない。直後の第3ゲームでは、4度のデュースの末にカチャノフが上回り、ブレークを許してしまう。カチャノフはこのセット、バックハンドが冴え、深いショットで錦織を苦しめる。第7ゲームでは再びブレークを奪い、3ゲームを連取。錦織は第3セットを2-6で落とした。
第4セットはコートに強風が吹き荒れる中、第3ゲームでこのセットも先にブレークを許した錦織。しかし直後の第4ゲームでカチャノフの勝負所でのミスを突き、ブレークバック。その後は互いにアンフォーストエラーが増え、デュースにもつれ込む展開が増えるも、サービスキープが続く。膠着した展開の中で迎えた第10ゲーム。錦織にチャンスが訪れると、最後はバックハンドウィナーでブレークを奪取。1時間を超えるこのセットを制し、ファイナルセットへ望みを繋いだ。
5セットマッチでの勝率は現役選手1位を誇る錦織。ファイナルセットではその強さを発揮した。互いに粘り強くサービスキープが続く展開だったが、錦織の5-4で迎えた第10ゲーム、カチャノフがこの場面で痛いダブルフォルトを喫すると、0-40と錦織にマッチポイント。このチャンスを決めきり、2試合連続で4時間に及ぶ激闘を制した。
勝ち上がった錦織は3回戦でアンリ ラークソネン(スイス)と対戦する。
ゲーム経過 |
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K.カチャノフ |
錦織 圭 |
- :キープ :ブレーク :タイブレーク
第3セット総評
第1ゲームは錦織がキープ。第2ゲームでは錦織が相手のミスを誘い、15-40とブレークのチャンス。しかしカチャノフが粘りを見せて、4度のデュースの末になんとかキープすると、直後の第3ゲームは錦織にミスが目立ち、ピンチを迎える。4度のデュースの末、ここはカチャノフが上回り、ブレークを許した。第4ゲームはカチャノフがキープ。第5ゲームは錦織が2本のバックハンドウィナーを決めてキープ。第6ゲームではカチャノフのバックハンドが冴え、キープ。続く第7ゲームでもカチャノフはバックハンドを武器に、深いショットで優位に立つと、再びのブレーク。カチャノフのサービング・フォー・ザ・セットとなった第8ゲームでは、錦織が3連続のアンフォーストエラーでカチャノフがラブゲームでキープ。セット中盤以降ミスが目立った錦織は、第3セットを落とした。